子育てクライミング 3歳〜

2017年9月に子供が生まれてから生活が激変しました。クライミング中心だったスケジュールはすべて子供中心に回るようになり、外岩はもちろんクライミングジムに行くことすらなかなかできない日々が続きました。

ここではどのように時間を捻出して、どのようにクライミングをしてきたかを記録の意味も含めて書いていきたいと思います。

3歳になると動物から人間に進化した?というくらい子供の行動が変わってきます。言葉もそれなりに通じるようになるし、体力もついてきてアプローチも少しづつこなせるようになってきます。

同時にできることも色々と増えるのと同時に必要なものも増えてきてなかなか大変になってきたりもします。

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登ってる?引っ張り上げてる?

3歳になりたての頃はクライミングしてると言ってもほとんど引っ張り上げている状態です。比較的自分で登ってくれることもありますが半分は引っ張り上げて登ってる気分を味わってもらうだけの状態が多いです。

ハイハイでスラブを登るの図

でもこの時期は成功体験を増やしてクライミングが楽しいと思ってもらうのが大事なので、子供が「引っ張って〜」と言ったら気分良く登れるように引っ張ってあげるようにしていました。

子供の気分が乗ってくると自分でも積極的に登るようになるので、そうなったら子供の思うままに登らせてあげるようにしましょう。

子供連れだとボルダーが行きやすくてよいのですが、安全管理はロープのほうがかんたんです。どちらも一長一短あるので両方バランス良く行けると良いですよね。

自分たちだけで登りに行ったときに親も楽しめるようになるかはビレイしている間に子供が待てるかどうかが核心になってきます。道のりは長いですが最初に子供をたっぷりと登らせたり遊ばせて、「パパも登っていいよ」と言ってくれるようになったらこっちのものです♪

ロアーダウンは早めに慣らす

子供に気分良く登ってもらうのは大事なのですが、ロアーダウンさせるのは意外と大変です。子供にとっては「親から離れる+ロープにぶら下がる」の二重の不安があるようです。

はじめは怖がってロープに体重をかけられなかったりもするので、取り付きからすぐ近くで親の直ぐ側から繰り返し練習すると良いかもしれません。私達はアプローチ道の坂道から練習を開始しました。

ロアーダウンを教えるついでにコールも教えておくといいですよね。「テンション」「下ろしてください」この2つはしっかりと覚えてもらうと事故の確率が減るのでおすすめです。

ボルダーもロープが有効

子供と登る場合ルートよりもボルダーエリアに行くことのほうが多いと思います。そんなときに20mくらいの短いロープを持って行って腰絡みビレイで登らせるのも有効でした。他に人がいなくて迷惑にならないときというのが条件になるとは思いますが、親が上にいると安心感があるのか普通のルートよりも喜んで登ってくれる印象です。

長いアプローチは親も大変

iron家の娘っ子は3歳半を過ぎたくらいのころからかなり歩けるようになってきて小川山のマラ岩や瑞牆の地獄手前(ピカソエリア)までついてきてくれました。危険なところはハーネスを履かせて(意外とここが核心)スリングで引っ張りながら歩いたり、簡単だけど急坂の時などは手にスリングを握らせて引っ張ったりなどの工夫が必要でした。

アプローチは大人の足の倍くらいは時間がかかるので、時間には余裕を持って行動しましょう。

時間はかかりますが、子供が自分で歩いてくれる時は幸せです。行動中に子供が電池切れになって突然寝てしまうともう大変!この場合「抱っこして下ろす」の1択なのですが、山道だとなかなか大変だったりします。3歳すぎるとベビーキャリアがサイズアウトしてくるので(メーカーによる)どのようにすれば安全に子供を下ろすことができるか予め検討しておくことをおすすめします。

私達はハーネスを使ってザックに子供を括り付けるパターンと、ザックと自分の隙間に子供を入れるパターンで試してみました。どちらも快適とは言えないのですが何とか下山はできそうかな〜と

15Kg以上の子供をバランスの悪い状態で背負って下山することを想定して岩場に行くときは近場でもしっかりとしたアプローチシューズを履いて行くようになりました。そうでなくてもアプローチ中に突然「おんぶ〜」と叫びながら飛んできたこともあるし、油断しているとヤバいです。ホントちゃんとしたシューズ履いておきましょうね。

トイレが大変

この時期は子供のトイレトレーニングの時期でもあります。おむつがちょうど取れる時期は頻繁にオシッコにつれていかなければいけません。正直なところ「おむつにしてくれ〜」なんて思うときもあるのですが、せっかくトレーニングしてる時におむつに戻るとそれはそれで、、、

車で移動するときは念の為ペットシートをチャイルドシート上に敷いたり、テン場はなるべくトイレの近くにしたり、早めに声掛けして親のペースでトイレに行かせたりと色々と工夫が必要です。

→ ペットシート

もちろん「大」や寝る時は、まだおむつも必要になるので両睨みで用意しなきゃなのも大変なところですよね〜ガンバ!

子供ギア一覧

子供も3歳になって色々できるようになると必要なものや入れ替えが必要なものが増えてきます。備忘録的にこの時期に用意したものを列記していきましょう。

シューズ 忍者ジュニア

クライミングシューズ欲しい!と言う子供の要望で買いました。あまりにも足が小さくカラファテの店員さんはブカブカのシューズを見て苦笑いしてましたが子供に押し切られて購入。2022年現在、1年以上履いていますがまだサイズに余裕ありですw

ヘルメット シロッコSM

以前買った自転車用ヘルメットがサイズアウトしてしまったため新たに購入しました。頭が大きくなってきたとはいえまだまだ小さい娘っ子。どんなものを用意しようか悩んだのですが、ストラップでサイズ調整するシロッコは思った以上に調整幅が広く、横方向に少しスポンジを付けるだけで十分使えました。

軽くて防御力も高いしおすすめです!

マット(自作)

子供のお昼寝用マットを毎回親が持っていっていたのですが、体力もついてきたところで自分で持ってもらうように作ってみました。

筒状に折りたたむ1枚もののマットで娘っ子のお昼寝はもちろん、私のサブマットとしても使用できます。

難点は娘っ子が「もう持てない〜」と言い出したときに私達のどちらかが持たなければいけないところで、それを見越してなるべく軽く、ザックなどに付けられるように作っておくのが正解だと思います。

おまけ

最近子供が岩場で寝ちゃったときのために、ホールバックに突っ込んで帰ってくる作戦を考えているんですがどうなんでしょう?ロープ+ギア+子供で30Kgくらいになっちゃいそうだけど、近距離ならなんとかならない重さじゃないし抱っこよりは楽なのかなと。。。

実際にやったことある人いないかな?