絶体絶命! の練習 その2

ちょっと間があいちゃったけどこの前のレスキュー講習の続きで
フリークライマーに想定される部分だけまとめ&考察です。

・シングルピッチでクライマーにアクシデントがあったとき
これはロアーダウン一択です。
振られて地面に戻れないルートは別だけど
普通にロアーダウン出来る状況ならまずは地面に下ろすのが正解。

人を一人持ち上げるのは絶望的な労力です。
タイヤ一ヶでも超大変だったんだよ〜w

・マルチピッチでトップにアクシデントがあったとき
これもロアーダウンが良さそう。
ビレイ点までクライマーを下ろして手当してから介助懸垂かな〜

介助懸垂の方法 写真では右が介助者、左が要救。
私の体格だとPASの上から二つ目のリングに
ビレイデバイスをセットすると調度良かった。

介助懸垂は左手で要救、右手でロープコントロールがやりやすかった。
ロープが要求と介助者の間に入るとすごくやりにくかった。

一撃で下まで下ろせないときはロアーダウンの方が楽かも???
倍の距離を一気に下ろせるしロープが2本以上あれば
継ぎ足しでそのまま下まで下ろすことも可能。

ただし結び目通過はちょっとコツが必要なのと
介助が必要な場合は3人以上の人がいないと駄目だから
2人で登ることが多いフリーマルチだとちと厳しいか?

備忘録として教えてもらった結び目通過の方法

1.予めオートブロック+ムンターミュールをセット
2.それとは別にムンターでロアーダウン
3.結び目1m位手前で仮固定(ムンターミュール)
4.オートブロック(予めセットしてると楽)に体重を移す
5.ビレイ側ロープを2mくらい余裕を持って仮固定(インクノット)
6.結び目より手前にムンターをつくり直して仮固定(ムンターミュール)
7.初めのムンターを解く
8.オートブロックのムンターミュールを解除
9.引き続きムンターで下げていってメインロープに体重を移す
10.オートブロック回収&インクノット解除
11.ロアーダウン

言葉で書くと長いですね〜 
実際やってても手順が多くてしんどかったから
たぶんこの技術は使わないんだろうな〜w

・マルチでセカンドにアクシデントがあったとき
これが一番悩ましいよね〜
殆どの場合ロープ1本で壁の中にいるから
登ってるセカンドのところに行く方法からして悩んじゃうよね。

ロープフィックスして余ったロープで
セカントのところまで懸垂したとしてもそこから手詰まりになっちゃうし、、、

フィックスしないでセカンドの重さを利用してそのまま懸垂、
セカンドのところまで着いたら二人を連結すれば
ロープが流れて二人同時に懸垂できたりって方法もあるみたいだけど・・・

それとも長さが足りてセカンドがある程度動けるなら
ビレイ点までロアーダウンしてから反対のロープで懸垂?

これもトラバースが混じったルートだと難しいし
セカンドにアクシデントがあった時は素直に救助申請がいいのかもw

今回はアルパイン系の講習だったから
ムンターヒッチ(半マスト)とかオートブロックを多用したけど
思ったよりもちゃんと効くものなんですね〜w

次回はこのあたりのギアについて考察する予定・・・続く