クライミング事故を減らす??? アイロン実験室 

NO IMAGE

皆さんご存じとは思いますが城ヶ崎で2件ばかり続けて事故がありました。
私は幸いにしてクライミングで大きな事故を起こしたことはありませんが
一歩間違えば・・・ってのは沢山やってます(^^;
それを何回かに分けて備忘録もかねて検証してみようと思います。

☆今回はアタマ真っ白について

クライマーなら誰しも経験があるとおもいますが、ルートの核心も終了して
「冷静に考えれば、そこに足を上げれば終わりなのに」とか
「普通なら落ちるような所じゃないのになんで???」とか、ありませんか?
殆どの場合は「不意落ち」しちゃったとか「滑っちゃった」で済まされることが多いのですが
そんなところで簡単に思考停止しちゃうともったいないので深く検証をしてみましょう。

この落ち方は「本当に力が不足してホールド(スタンス)を保持できない」のとは別物で
ムーブは固まっているのにイメージと違うムーブを起こしてしまったり Σ(゚◇゚;)?!あれ??
ホールドを保持したつもりになっていたのに何故か落ちていたり ・゚・(ノД`)・゚・。もう嫌!
そして何が起きたのか自分でもよく判らない状態になっちゃう感じです・・・ (-_-???
皆さんもありませんか?

こんな落ち方を勝手に「アタマ真っ白落ち」と名付けましょう(笑)

このアタマ真っ白落ちはビレイヤーにとっても驚きらしく
落ちたら流す必要がある場所やビタ止めする必要がある場所など、通常ビレイ以上を
求める場面ではではヒヤリとする事やそのまま岩に当たったりすることもありました。

私の場合アタマ真っ白落ちする前後の記憶は殆どの場合ホールドのアップです。
しかも実際に落ちる1〜2手前のホールドを握りしめてるイメージで
それ以外の実際に落ちた原因になるムーブやホールドについては
ぼんやりとしか覚えていません。

そして何故そのムーブを起こしたかとか、
具体的にそのホールドはどうだったのかとか
大事な部分に関しては殆ど覚えていなかったりするんですね〜 
アルツクライマーみたい(笑)

そのアタマ真っ白状態は落ちたときだけでなく登れているときにも良く経験していて
どうやって登ったか良く覚えてないけど登れちゃったとかよくあるし
実はその状態の時に事故にはなっていないけど間抜けなミスを大量にしていたりもします。

当初これらの事は自分の不注意だと思って、より注意をして登ったりしていたのですが
なぜか何度も同じような不意落ちやミスを繰り替えしてしまい
疑問を持ち続けていたのですが、答えになるかも知れないヒントを見つけたんですね〜

========================
参考文献 「さよなら、サイレント・ネイビー」伊東乾 著 集英社 2006.11.21 P252~
著者の伊東乾氏がマインドコントロールや洗脳についての部分概略を引用すると

被験者に残虐画像を見せた結果、前頭葉の酸化ヘモグロビン量が激減するデータを見て
「脳に強い恐怖の情動が生じると、(脳の酸欠によって)見たくないものは
  目に入ってもよくわから無いように認知レベルが下がる」  
========引用ここまで========

こんな推論をだしているんですが・・・

このあたりは、短期記憶が長期記憶に置き換わる段階で
感情の影響が非常に大きいとする研究結果と相反する気もしますが、
もしかしたらPTSD等を回避する自然の摂理なのかも知れませんね〜
  ↑
無責任なアイロン発言です(笑)

話を元の戻して伊東乾氏の研究を信用すると
クライマーが体験する高さに対する本能的恐怖は映像による恐怖の比では無いだろうし
それによって脳内が酸欠になることは実際にありそうな気がします。

また前頭葉が理知的な判断を司るのと同時に指先などの管轄を行っているところも
もしかしたら「アタマ真っ白」に関係しているのかも知れません。
指先の過緊張が指の動きを管轄する前頭葉に伝わった場合、
やはりそれによって脳内も緊張してアップアップしたりするのかも知れません。
  ↑
ここも無責任なアイロン推理です(笑)

こんな複合的にテンパった状態になると
普段だと考えられないような間抜けな事をしてしまったりするのでしょうか???
だとすればこの状態にならないようにすればミスも事故も減るし
ムーブ忘れて登れないとかって事もなくなって一石二鳥ですね♪

こんな適当な発言だけだと誰も信用してくれそうなので何ヶ月か
この推論が正しいのか下記の実験をしてみました。

1.レストを入れられるときはなるべく長めにレストを取る。
2.レストの時になるべく指先の緊張を抜くように意識する。
3.酸欠にならないように呼吸を意識する

要するに手がパンプしないように気をつけるのと同時に
脳みそがパンパンにならないようにもするって事ですね(笑)

で!結果はどうなったかと言うと・・・

・間抜けな不意落ちは減ったかも???
・NPの間抜けなセットは相変わらずやったりする・・・・
・必死の登りではやっぱり記憶はとびとび(笑)
・登り終わった後のクライマーズハイ状態はあまり出なくなった、気持ちよかったのに(TT)

全体的に、登っている間も冷静な時間が増えた気がします。
これはそのままミスの減少→事故の減少に繋がれば良いのですが
それはまた次回(←あるのか???)の検証で!

旧iron日記(移動中)の最新記事8件