crag sender helmet

最近は腕の故障が癒えずにダラダラと登るだけのironです、こんにちは。先日マムートの新製品「crag sender helmet」をお借りすることができたので忘れる前にインプレだけさっくりと。
私は普段シロッコを使用しているのでそれとの比較になります。

→ crag sender helmet
→ SIROCCO

シェル付き発泡スチロールで重さ219g。定量化されたスペックに関しては普通の一言です。詳しいことは上のリンクでチェックしてもらって、このページでは私の独断と偏見で数値化できない被り心地などをズバズバ書いていっちゃいましょう。

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後頭部のカバー範囲が広い

このヘルメットを被って最初に感じたのは後頭部のフィット感とカバー範囲でした。ヘルメットの効用を考えると落石防御と墜落時の頭部保護がありますが、フリークライミングの場合には墜落時の危険を減らす方向がメインになるでしょう。

後頭部はシロッコが現行タイプになったときにかなり改善されたのですが、この2つを比べるとcrag sender helmetの勝ちですね〜

前後長は同じくらいだけど、おでこ部分が薄い

クライミングでギリギリグレードになってくると、体をなるべく壁にくっつけたくなると思うのですが頭も例外ではありません。そのときにヘルメットの厚みが気になることがあるんですよね〜

それから顔を動かさずに目だけで上を見たときにおでこ部分に厚みがあると視界が遮られてしまいます。

シロッコ(赤矢印)とcrag sender helmet(青矢印)を私が被った時の上方視界

シロッコはおでこから先の厚みもある上に、ヒサシのように前下がりな形状になっているのに対して、crag sender helmetは幅が狭く位置も高めなため前方視界を妨げることが少なめでした。

実際におでこから先の長さを比べてみると写真でも分かるくらいの差があります。

逆に前後長を見たところシロッコと大差がないので、後頭部側はcrag sender helmetの方が大きく出っ張っていることになります。ワイドクラックでのサイズ的な優位性はなさそうです。

シロッコより幅広い

実際に被った感じ、シロッコよりも幅が広いです。私の場合はシロッコが側頭部ジャストフィットで良い感じなのですが、頭の形によってはcrag sender helmetのサイズじゃないと入らない人もいるかも?

前後バランス良くてズレにくい

crag sender helmetがダイヤル式を採用しているおかげもあると思いますが、このヘルメットはクライミング中にズレにくい気がします。ダイヤルの付いているプラスチックパーツが後頭部〜側頭部を抑える+前後バランスが良い=ズレにくい、こんなイメージです。

ただ私が使ったときはダイヤルがついているプラスチックパーツが上下方向にズレやすい感じがしました。ヘルメットをかぶるときにちょっと指で抑えてあげれば問題ないし、お気に入りの場所が見つかったらテープとか輪ゴムで止めちゃえばそれでも良いと思うのですが、ずれるとプラスチックパーツが耳に当たって痛かったりします。

※私が借りたのはプロトタイプなので製品版はもしかしたら改善されてるかもしれません。

ダイヤルがついてるプラスチックパーツがすごく細いけど大丈夫かな?メーカーもテストしてるだろうから問題ないと思うけど気になっちゃいますね。

あとズレにくい繋がりで、ヘルメットの表面はツルツルな方が岩に引っかかってヘルメットがずれないです。表面がツルツルのシェルで覆われてるcrag sender helmetはその面でもズレにくく感じるのかも?

バイザーがつかない

これはクラックだけしか登らない人には関係ないかもしれませんが、バイザーが付きません。アイスクライミングするひとはバイザーが欠かせませんが、取り付け穴すら空いてないのが残念なところ。

デナリなら穴あけして取り付けてくれるかもしれませんが、バイザー使いたいなら素直に専用の穴が開いてるタイプを買ったほうが幸せになれる気がします。

→ デナリ

まとめ

良い点

・後頭部の防御力
・フィット感
・前後バランス
・おでこから前の薄さ
・表面がツルッとしてる
・コスパ(ネットだとなんと1万円ちょっと!)

イマイチな点

・ダイヤルのプラスチックパーツがズレやすくて、耳に当たると痛い
・バイザーが付けられない

色々と書いたけどヘルメット選ぶときは、性能も大事だけど頭にフィットするかが大事です。ペツルのヘルメットだとちょっと幅が足りない人は、このヘルメットも選択肢に入れてみると良い気がします。